これを知ればねこ背は治る!胸を張って背筋を伸ばすのが良い姿勢だと思っていませんか?その真実とは

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ピン!と伸ばした背筋を「良い姿勢」だと思っている人が殆どではないでしょうか?こうしていれば、胸を張って背筋はピンと綺麗に伸びている様に見えます。

私も子供の頃、嫌というほどこの姿勢をしつけられました。けれどもこの格好は強く意識している時にはよいのですが、少しでも気を緩めると元に戻ってしまいます。その度に「背筋をピン!」と母の厳しい声が飛んできたものでした。

頑張ってこの格好を維持していれば、 やがては良い姿勢が当たり前になる。この頃はそんな風に漠然と考えていました。それは母も同じだったようです。何年も何年も、根気良くしつけられ続けましたが私のねこ背が矯正される様子はありませんでした。

 そしてねこ背のまま大きくなりとうとう間に合わず大人になってしまいました。胸を張って背筋を伸ばすのは、気持ちの良いものです。たまにすると心のモヤモヤが取れてリフレッシュします。しかしだからと言って、長時間は持ちません。

無理に上体を仰のけ反らせているので、次第に疲れてきます。気を抜いた瞬間に、元のねこ背に逆戻りです。姿勢を良くしようと意気込んでいる時には、ねこ背に気付いては仰け反り、 また気付いては仰け反りの繰り返しです。

子供の頃に取り組んで駄目だった方法ですから、大人になったからと言って、成功するはずもありません。どんなに頑張って背筋を伸ばしてもその時だけで癖が変わってくれる気配はありません。結局、ねこ背でいた方が楽だということです。


人間は楽な方へ、楽な方へ流れる

どんなに強い意識の力があっても、他の何かに注意を向ければ気が抜けてしまいます。この方法でねこ背を矯正するのは、私には不可能だとついには諦めました。思い出した時にやってみる程度でも、大変な年月を費やしたものです。実に気の長い話です。

私が小学校の頃には、竹定規を背中に入れる先生がいました。服の中に入れられた定規の感触はココチよいものとは言えません。硬くて痛く、くすぐったくもあり、身をよじらせて逃げようとしました。

定規と言えば、正しく真っ直ぐな物の代表です。子供たちに真っ直ぐな感覚を覚え込ませようとする、優しい親心なのでしよう。けれどもこの方法でねこ背が治った子供は卒業まで一人もいませんでした。無理に背筋を伸ばして固定した所で、そうそうねこ背は矯正されません。

背筋矯正ベルトはねこ背に効果があるのか

これと似たような物は実は形を変えて商品化されています。背筋矯正ベルトです。テレビショッピングでもおなじみです。背筋を仲ばす形で締め付けるもので、これなら意識が途絶えても大丈夫です。付けている時にはいつでも良い姿勢を維持してくれます。
けれども外してしまえば、当然、またねこ背に戻ろうとします。ねこ背が治るというところまでは、効果を発揮できないようです。

また強引に姿勢を維持させているので、付けている内に苦痛になるケースも多くあります。背筋(姿勢)矯正ベルトをもってしても、目覚ましい効果はありません。ましてや教室の竹定規には、荷が重いはずです。また姿勢が悪くなってしまう原因を、筋肉が衰えているからだと主張する人もいます。

背筋や腹筋を鍛えると身体が支えられるようになり、姿勢が安定するというのです。胸を張って背筋を伸ばす努力は、確かに筋力が必要です。筋力自体がアップすれば、より楽に良い姿勢を維持できるという理屈かもしれません。けれどもこの考え方には、私は反対です。

極端な運動不足、病的に筋肉が弱っているレベルでなければ、そんなケースにはなりません。日常生活を普通に送れるレベルの人が筋力不足により姿勢が悪くなってしまう。
これはあまり考えられません。

結局は、無理に背筋を伸はす解決方法がそもそもの間違いです。それでは姿勢が悪いから姿勢が悪いと言っているようなものです。

ねこ背になってしまう原因は決して「ねこ背だから」ではありません。